牧場紹介INTRODUCTION
乳牛
当牧場で飼育している乳牛は「ホルスタイン」という牛で、皆様が「牛」と聞いて最初に思い浮かべる白黒の模様の牛です。
ホルスタインは性格がおとなしく飼いやすい品種で、全牛種中最も乳量が多く、牛乳を最も生産できる品種なので、日本の乳用牛の99%のシェアを占めていると言われています。
ただし寒さには強いですが、暑さには弱いので、夏場は室温が上がりすぎないように注意しながら飼育しています。
また、生まれてくる牛はF1と呼ばれる交雑種(ホルスタインと和牛の掛け合わせ)で、乳用牛ではなく食用牛になります。

餌
当牧場の餌はTMRと呼ばれる餌を使用しています。
TMRとは、Total Mixed Rationの頭文字で「混合飼料」「完全飼料」などとも呼ばれ、栄養を考えながら、粗飼料と呼ばれる牧草やワラなど草をもとに作ったものと、濃厚飼料と呼ばれるとうもろこしや大豆、麦やふすま、糠などを粉末状を混ぜ合わせたものを混合した餌になります。
TMR方式は、日本ではまだ取り入れている酪農家が少ないのですが、
- ①乳量が多くなる
- ②乳脂率が高くなる
- ③飼料代が安くなる
- ④省力的である
- ⑤消化障害が少ない
- ⑥偏食を防止することができる
- ⑦健康状態を維持することができる
- ⑧エサやりの時間と手間が省ける
といったメリットがあると言われています。

搾乳
搾乳はミルカー(搾乳機)と呼ばれる機械を使っての作業になります。
乳頭にカップを取り付け、搾乳に適した真空期とマッサージ期とが交互に生じるよう、カップの中の真空圧を調整しながら搾乳します。
搾乳した牛乳は、バルククーラーと呼ばれる貯蔵タンクと冷却機を組み合わせたものに入れ、冷やしたのちに工場へと出荷します。

